久しぶりの昭和名作選コーナーとなります。
今回は、1974年に放映され、人気を博した「電人ザボーガー」を取り上げます。

電人ザボーガーは、秘密警察・大門豊が悪のΣ(シグマ)団に対抗するため、ザボーガーというバイクに変形する人型ロボットを駆使してシグマ団の悪の野望を阻止していく…というストーリーです。

昨年、板尾創路主演で映画化リメイクされ(監督・井口昇)、話題と好評を博したザボーガー。
映画版は未見なので、いつの日かDVDを購入し記事で取り上げる予定です。
新作映画版(左)と旧作TV版(右)の対比今回の記事は、TV版をベースに展開します。
TV版は、予算繰りの厳しい中着ぐるみ・特撮の出来も大変よく、マシーンザボーガーのバイク変形プロセスも違和感なくきちんと変形します。車を大幅に改造し、敵ロボットとして登場させたセンスもお見事!です。
(映画版にも車改造ロボットはちゃんと登場。映画版の予算繰りの攻防の一番の焦点だったそうです。)

また、ブルース・リーのアクションを参考にした大門豊のアクションシーン(関節の取り合いまであり!時代が早すぎます!)も見ごたえのある、昭和特撮屈指の名作です!
昭和特撮を知らない若い人にこの作品を見てもらったら、この人は「
これ(マシーンザボーガー・バイク形態)乗って街中走ったら絶対職務質問受けますよね(笑)」などと、身も蓋もない、いや、作品の本質をたった一言で見事に言い表した名言(笑)で返されました。
あまりの的確さに、私も返す言葉が見つかりませんでした(笑)。
バイクが好きな走り屋のブログで、自作したザボーガーバイクの画像を発見!本当に造る人がいるとは露にも思いませんでした…。(実際に運転できるキカイダーのサイドマシンのレプリカも実在しますので、あながち造れないこともありません)職務質問されずに、公道で無事走行できるのでしょうか?脚本も今見るとかなりたいがいな感じです。
敵ロボット・メカアニマルがビルの鉄骨を溶かし、構造物を磁石付きのヘリコプターで運び出しビルを丸ごと消す、かなり無理のある設定の第6話に始まり、ライバルのシグマ団幹部、秋月玄初登場回に至っては、秋月玄との見ごたえ満点の壮絶なアクションのあと、大門豊は駆けつけた警察により疑いをかけられ逮捕されてしまいます。
秋月玄とマシーンホーク警察署の前にはマシーンザボーガーが置いてあります(笑)。まず普通、真っ先に道交法違反で、改造バイク?マシーンザボーガー乗用の件でしょっ引かれるでしょ(笑)。

取り調べで当然、職業を訊かれた大門は、秘密警察という密命を帯びているため、秘密警察であることを絶対口に出してはいけないと、
「そんなことはどうだっていい!」などと口走ってしまします(笑)。
さらに、動機を訊かれると、一言のもとに
「シグマの仕業だ!」などと、いきなり責任転嫁しだします(笑)。
まあ、本当にシグマの仕業なんですが、ちょっと大人の対応ではないと思いました(笑)。
孔明の罠で知られる諸葛孔明もこんなことを考えていたのでしょうか(笑)。
シグマといい、ガッチャマンのギャラクターといい、仮面ライダーBLACKのゴルゴムといい、正義の味方はなんでも悪の仕業にしてしまいがちです(笑)。また、そのあとの回で実力で大門豊を倒したい秋月が不本意ながら、大門豊を罠にはめ、地雷原におびき寄せようとしますが、その直前に大門にとどめをささず、逆に大門から「シグマ団をやめて、ともに戦おう」と説得されたのが(秋月は結局断る。大門の図々しさだけが目立つ)響いたのか、秋月玄は地雷原をマシーンザボーガーで駆る大門に
「危ない!そこには地雷があるぞ!」などと大声で叫び、知らせてしまいます(笑)。それを受け大門は無事回避。
ドリフのコントじゃあるまいし、ちょっと人としてどうか?と思いました(笑)。
映画公開に呼応して発売された当時風ソフビ人形。6300円。高っ!そんなこんなで小競り合いを繰り返し、シグマ団はついに壊滅。新たな敵が待ち構えていました。
新たな敵は、三つ首龍を首領とした恐竜軍団。
タイトルも「電人ザボーガー対恐竜軍団シリーズ」に改題されます。
(にもかかわらず、主題歌では相変わらず「シグマの仕業」なのがご愛嬌ですが(笑))
恐竜をモチーフとした敵ロボット・メカアーミーのまえに手も足も出ないザボーガーと大門。
そんな中、マシーンバッハというバイクを持つ(このバイクのデザインも職質ものです(笑))松江健という若者を
説得し、ザボーガーとマシーンバッハを合体させ、ストロングザボーガーとして強化を図ります。
ストロングザボーガーと衣替えした大門豊。ストロングザボーガーのゴテゴテしたデザインが私的には好みではないです。それにしてもこの松江健、勝手な行動といい加減な性格で大門豊の足を引っ張りまくります。
説得に応じたのも、片思いの幼馴染の女の子がそう言ったからという安易な発想からです(笑)。
正直単純バカです。ちなみに演技も超大根で、オミプロの方々の演技の偉大さを再確認させられました。

松江健とマシーンバッハ。正直、健はマシーンバッハさえ提供してくれればどうでもいいです。それぐらい役に立ちません。この恐竜軍団編で特筆すべきは、45話に登場するキラメカというロボット専門の殺し屋でしょう。
王女メザ。プロップの杖が異常に怖すぎです(笑)恐竜軍団幹部・王女メザは(ウルトラマンエースの南夕子役の人が演じています。王女メザは、大門に速攻で見破られるようなコスプレレベルの変装も得意?としています。)キラメカに大門豊の暗殺を依頼しますが、キラメカもはじめはロボット専門なので人殺しの依頼は受けないとしながらも、「でも女の依頼は喜んで受ける!依頼額は1000円でいい。それが俺の気持ちだ。」などとのたまいます。何寝言言ってんでしょうかコイツは(笑)。
結局、キラメカは大門に敗れ去り、「たった1000円のやつに負けるとは」と言い残し死にます。
当時もののプラモです。今買うと5ケタ単位の、それなりの出費を覚悟しないといけませんその庶民的なセコさ加減、女性への異様な甘さ加減、そして無駄に凝ったセリフ回し。
まるで、どこかの某吉祥寺の自主映画集団の製作作品のようなやり取りです(笑)。
キラメカの回観たとき、これはどこのオミプロだ?とマジで思いましたもの(笑)。
というか、感性の波長が全く一緒なのがビックリさせられました!
特撮よし・ギミックよし・アクションよし、脚本も突っ込みどころ満載でわらえるこの作品、一回動画サイトで見てみて(結構転がっています)、良ければ映画版を見てみるもよし、テレビ版のDVDも再販され、お求めやすい価格に落ち着いてますので、購入してご堪能されるのもまた一興でしょう。理屈抜きに楽しめます!

最後に、マドンナと世界の音楽市場を二分するほどの天才的スーパースター、レディ・ガガのアルバム「ボーンディスウェイ」のジャケット画像で締めくくりたいと思います。このジャケ見たとき大爆笑して笑いが止まりませんでしたもん(笑)。
♪赤いシグナル非常のサインー♪いーかりの電流ほとばしーるー♪チェンジーシュートーだー…………レディ・ガガ(笑)!♪ジャケットのデザインは誰の仕業?いや、これ、どう見ても
ザボーガーでしょ(笑)。申し開きできないレベルでしょ、これ(笑)。
ガガ様はマドンナの楽曲を盗作した疑いで、マドンナと小競り合いを展開して世界のエンターテインメントシーンをにぎわせていますが(笑)、楽曲のみならず、奇抜なファッションにも定評のあるガガ様、まさかザボーガーとは……
いやはや、天才・ガガ様の考えていることは全くわかりません……。

下手な出オチ芸人より段違いに面白いガガ様の衣装!年末の笑ってはいけないシリーズに出演熱烈希望!ガガ様とマシーンザボーガー、キラメカ登場回の脚本とオミプロの作風…おそらくお互いがお互いを知らぬまま、
製作されたものと思いますが、
感性の波長の周波数の同期が、思わぬ奇跡を生み出すものだと改めて感心させられました(笑)。
ゴゴゴゴ…これは新手のスタンド…!?(ジョジョの奇妙な冒険)ではなく、ペルソナ?でもなく、受賞時のガガ様(笑)。右のエミネムの嫌そうな顔がいい感じです。ガガ様の面白衣装で楽々記事1本書けそうなので、近日中にチャレンジします!