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2012/01/31

地獄少女シリーズ解説 地獄少女 三鼎

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地獄少女シリーズ紹介も第3作目「三鼎」に突入しました。

時代設定は二籠の約八年後。
前作で掟を破り実体を失った閻魔あいは、バラバラに活動していた三藁を再び呼び寄せ、地獄少女として三たび活動しますが、実体のないあいは、御影ゆずきという中学生の少女に憑依し、ゆずきの体を依り代として活動します。簡単に説明すると、地獄流しの依頼があったらゆずきから、変身ヒーローのようにあいが実体化し、地獄流しを遂行します。
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御影ゆずき。声優はけいおん!の田井中律役で大ブレイクした佐藤聡美。

きくりも復活し、前作同様あいに付きまといます。
また、新キャラとして山童(やまわろ)という男の子の妖怪がレギュラー化、藁人形に変化し地獄少女をサポートします。性格は丁寧な口調で従順、きくりを姫と呼び慕っている?様子です。
正直キャラクター的に面白みに欠ける、感情移入しづらい典型的な脇役です。
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山童。声優はいまやベテランの椎名へきる。

ゆずきの友達、高杉秋恵(13話で地獄流しに遭うも、終盤で物語のカギを握る重要な役)やアミーゴスと呼ばれる女子集団もレギュラーで登場し、舞台は全編通して賽河原市と賽河原中学校で固定されて展開されます。
また、三藁たちも教師や用務員に扮して中学校に常駐します。
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ゆずきと秋恵、アミーゴス(12話「真夏のグラフ」から)

しかし、それ(特定の都市と中学校に舞台固定)が裏目に出たのか、二籠でパターンを出しつくしたのか、序盤10話くらいまではいまいちパッとしない残念な出来のストーリーが続き、全編を通して、スケールと説得力に欠ける出来になっています…。趣向を凝らしたシナリオは多いものの、説得力とスケールがないので、ただ凝っているだけていう感じです。しかも、夫婦のDVを描いた2話「籠ノ鳥」では、今まで不可だった、自分の怨恨ではない代理依頼が可能になってました(泣)…。(夫に気に入られるため倍額で悪徳セールスマンから着物を買いまくる妻を描いた10話「鏡の中の金魚」もやはり息子の代理依頼…。)
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6話「わたしのセンセイ」より、蹴りで地獄少女にダメージを与えたシリーズ最強の中学生、芹沢夕菜!
第1作20話の地獄少年ジルよりも、確実に強いです(笑)。

地獄流しの理由も、単にウザい相手に話を打ち明けてしまったのが許せないという身勝手な理由の12話「真夏のグラフ」や、自己保身と口封じ(14話・18話)や、お稲荷さんの呪術の威力が効かず、自分のプライドを示すための9話「はぐれ稲荷」、好きな先生の気を一身に惹くための6話「わたしのセンセイ」、何もできない自分の存在意義を示すための15話「兎と亀」、あこがれの対象への幻滅からの4話「兄貴」などなど、恨みでない理由で簡単に地獄流しをしてしまう、著しく説得力に欠けた、マイルドでぬるい内容になってしまいました(泣)…。
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9話「はぐれ稲荷」。コックリちゃんこと稲生楓さん、あまりにも怖すぎる!

あと、地獄流しのターゲットに罪を認識させる地獄のイリュージョン(通称三藁コント)が、完全に怖くなくなってしまいギャグ方面に走ったのもマイナス要素です。逆にモンスターペアレントを描いた5話「うつせみ」では、せっかく説得力のある話なのに、地獄イリュージョン・三途の川流しのシーンがサックリ削除されているのは納得がいきません。ターゲットに、地獄流しの要因と罪の認識をさせれば、「うつせみ」は評価できたんですけどね…。
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第1話のあいのコスプレ。力の入れどころ、間違ってませんか?

それにしても、三鼎のギャグ話である12話「真夏のグラフ」の地獄イリュージョンは実写を用いたゲキメーションで、とっても出来がいいです。話はよくできているんですけどね…地獄流しの理由が説得力に欠け理不尽なのが…。二籠のギャグ話の傑作「曽根アンナの濡れた休日」と比べてしまうと、数段見劣りのする内容かなぁ、と。
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真夏のグラフのゲキメーション。無駄に凝ってます(笑)。

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15話、「兎と亀」より。篠原うさぎのモデルはまんま篠原ともえ(懐かしい)。担当声優は人気声優、釘宮理恵。

いままでマイナス点ばかりあげてきましたが、面白い話も結構あります。
東京から来たわけあり転校生が、ダメダメな母親とおせっかいな友達に振り回され精神崩壊してしまう7話「うそつき」や、自分の書いた小説が犯罪に利用されたあげくウソ記事を書かれ、編集長に裏切られた記者・犯罪犠牲者の遺族・小説家が意気投合、結託し思い思いの相手を地獄へ流す(トリプル地獄流し!)11話「滲んだ頁」が全話中白眉の面白さです。jg3_11_1_t.jpg
1冊の小説の犯罪手口が模倣され、様々な不幸を生んでいく11話「滲んだ頁」より。

地獄少~1
ラジオの虚構の世界にはまり込み、抜け出せなくなった哀れな少女を描いた18話「スペシャルレディオ」。

そのほかにラジオの世界にはまり込み、虚構と現実の区別がつかなくなった少女の悲劇を描いた18話「スペシャルレディオ」、チンピラの一夜限りの親切心が仇となり、親切にされた秀才少女も最後にはグレてしまう14話「恨みの街角」、何もできない妹と優秀?な兄の確執を描いた15話「兎と亀」などなど。

地獄少~2
20話「地獄少女対地獄博士」より。溝呂木の罠にはまり、地獄へ流されそうになる柴田つぐみ。

終盤は、今までの地獄少女シリーズのおさらい、20話「地獄少女対地獄博士」(地獄に流した相手が溝呂木省吾、依頼者は桔梗信治…これ、13人の入院患者を殺し屋に仕立て上げる精神病院院長(演ずるは死神博士こと天本英世)と、主人公の殺し屋(仲代達矢)の対決を描いた日本映画史上に残る超カルト映画「殺人狂時代」の役名そのまんま…。作者はわかってるというか、マニアックすぎ(笑))から話は動きます。

ゆずきの親友、秋恵が、秋恵の父の警察署長を自分の父の仇と狙う真山梓により、地獄流しに遭った13話「六門燈籠」から続くストーリーが、終盤のメインストーリーとなります。
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13話「六門燈籠」より。秋恵と真山梓。梓は父の仇の秋恵の父、憲久を苦しめるため、秋恵を地獄流しに…。

閻魔あいから突然、次の地獄少女の座を譲ることを告げられたゆずき。(19話「雪月花」)
受け入れがたい現実をゆずきは背負うが、高校に合格してはじめて自分の存在が消えていることに気が付きます。
成長し賽河原中の校医となっていた柴田つぐみから、この世の人ではないと告げられるゆずき。
地獄少~1
24話「蜉蝣」より。高校合格で自分の存在が消えていくことに気づいてしまったゆずき。

つまり、ゆずきはすでに死んでいて(え!?)、強い生への執着がゆずきを実体化させていたのです(ええっ!?)。
そこで明かされるゆずきの生前の悲惨で不幸すぎる過去と、死ぬまでのいきさつ…。
地獄少~2
25話「ゆずき」より。あまりにも悲しすぎるゆずきの過去…。

ようやくすべてを思い出したゆずきは、地獄少女になる決意を固め、実際にあいから地獄少女の座を譲りうけるのです。初の依頼は、秋恵の父から、娘の仇・真山梓を地獄へ流す依頼でした。ゆずきにとっても梓は親友の仇。そこで地獄少女・ゆずきは……。
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地獄少女・ゆずき。一目連・骨女・山童に去られて、一人残った輪入道・秋恵の亡霊と行動を共にする。

序盤(第1クール)のつまづきをハードタッチのクライマックスで取り戻した感のある、三鼎。
地獄少女シリーズを全部見たい方以外には、初期の話のグダグダ感やDVDの入手難易度の問題も含めてあまりお勧めしたくはありませんが、7話・11話・物語のターニングポイントとなる13話と2クール目(14話~)からの最終話までの展開は、見ておいて損はないと思います。再放送での視聴、またはレンタル推奨です。
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また、けいおん!ファンにも、ゆずき役の佐藤聡美(田井中律)のほかにも、1話の依頼人が豊崎愛生(平沢唯)、18話のターゲットを寿美菜子(琴吹紬)が声を担当し、けいおん!以外の声の演技を楽しめるのではないかとおもいます。これで日笠陽子(秋山澪)と竹達彩奈(中野梓)がゲスト声優として出ていたら…。

地獄少女シリーズもアニメはすべて紹介、残るは実写ドラマ版のみ。
(漫画版も存在しますが、マイルドな内容なうえにクセの強い絵柄なので、見ていません。)
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漫画版地獄少女。いかにも少女漫画チックな、自分的に苦手な絵柄…。内容もぬるいらしいです。

シリーズ紹介のラストは、実写ドラマ版地獄少女を紹介しようと思います。
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追記:地獄少女二籠の再放送が東京MXTVで放送中ですが、二籠終了後は当然三鼎が再放送されると思ったら、なんと後番組はサンリオ世界名作劇場でした…(泣)。やっぱり、作品内容のパワーダウンが響いたんでしょうか…。
前半は確かに正直アレですが、後半は……後半は面白いのに!
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コメント

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私としては・・・

私としては三鼎は結構好きですよ。
序盤つまずいたとか言われてますが
3、6、9話などは好きな話しです。

あと、兄貴は評価高いですし、

あと巷では四話の「兄貴」は別の意味で評価高いですよ。
それに三鼎の地獄コントの暴走ぶりも個人的には好きです。
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